YAESU FTDX3000 試作機レビュー

クマデン

2012年07月05日 10:00

JA6WBR、宮崎です。

 先日の「第36回 九州DXer'sミーティング」の八重洲無線ブースにおいて、国内では始めてとなるFTDX3000の展示が行われました。5月のデイトンでの衝撃の(?)デビューから約1ヶ月半、ドイツの国際展示会から帰国したばかりのFTDX3000!まだ試作機だそうですが、早くも「いつ出るのか」「いくらになるのか」などの話題で盛り上がっています。

 まずはその勇姿から。大きさは現行のFT-950と同じサイズです。キャリングハンドルもついているので持ち運びも楽ですね(笑)
 実物のツマミは、写真より高級感があります。同心円のヘアライン加工も精緻でオシャレです。YAESUロゴとFTDX3000ロゴは印刷。ここはエンブレムにして欲しいかなあ。あとからWDXCで販売してくれるといいなあ(笑)



 まだ試作機なので、ときどき不具合も出たりしますが、製品化に向けてセッティングを詰めているとのこと。ハムフェアー等ではまた少し違った姿になっているのかもしれません。たとえば、チューニングノブ上のVFO-AとVFO-Bの選択ボタンは、現在Aが右側ですが、今後Aを左側に持ってくるそうです(確かに、ここは間違えそうで気になっていました)。
 そして、YAESU初となる、フルカラー液晶ディスプレイ。



 左側に縦に並んでいるのはボタンです。ここは液晶ではありません。バックライトで光ります。Sメーターもアイコムのように動画表示となっています。なんだかピョコピョコ動いていましたが、針の戻りはセットモードのAGC DELAYで調整出来るようです。ただ、このあたりの感覚的な部分についても現在開発で詰めている最中とのこと。
 写真ではMENU1となっていますが、ここはスペクトラムスコープと兼用となります。DNF、DNRのON/OFFボタンがないので気になっていましたが、この部分を十字キーで選択してON/OFFするようになっています。

 スペクトラムスコープですが、常時スイープさせると、受信部を占有してしまうのでその間音が出なくなります。
 スコープユニット(おそらくオプションで出てくると思いますが)を取り付けると、受信中も常時スイープ出来るようになるとのこと。AUTOモードだと、受信中に一定時間おきに1回スイープしてくれます(音が途切れます)。IC-9100やIC-7410のスイープ機能のような感じです。途切れる時間はもっと短いですが。
 実際のところ、スコープ表示よりも、常時MENU表示の方が使いやすい気がします。
 発表されたパンフレットの写真ではスペクトラムスコープが目立つだけに、ちょっと残念です。
 手頃な価格でスコープユニットが提供されればいいのですが。

 受信部についてはFTDX5000譲りのダウンコンバージョンダブルスーパー、シングルVFOです。ミキサー部については新設計とのことでした。筐体サイズもそこそこありますので、本体スピーカーでもかなり聞きやすい音質になっていました。
 VRFは内蔵されておりませんが、ローバンドについてはμチューニングユニットを外付けすることができます。



 これが起動時の画面です。自分で画像を入れ替えたりできるかは不明です(笑)
 これからどんどんブラッシュアップされて、いろいろな部分が改良されていくのだと思います。楽しみですね。
 ミーティング会場でも皆さん興味津々でした。



 おまけ。より普通の場所っぽい条件で撮影してみました。なかなかカッコイイじゃないですか。



 反対側からも。 



 いずれにせよ、発売が楽しみなリグです。

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