YAESU FTDX3000D 店頭展示記念レビュー

クマデン

2012年09月30日 18:28

どうも、JA6WBR 宮崎です。

かねてから出荷連絡のあったFTDX3000Dが熊本にもやっと届きました。できたての初回出荷ロットです。
秋葉原にも、もう展示されているとか。うちも負けていられません。


意外と大きな箱です。3重になっておりまして、これが一番外の箱。
なかなか本体までたどり着きません(笑)

実は、左の机にある、FTDX5000MPでは24MHzの3D2Cをワッチしておりまして、
QRZが出るたびに呼びながらの開梱作業でした(笑)

FTDX3000Dを、店の入り口に一番近い場所に設置しまして、
そこにあったIC-7410は以前にFT-2000があった奥の方に引っ越しです。

店の入り口のHF固定機コーナーは、左からFTDX3000、5000、9000と並ぶように。
アンテナ切り替えで聴き比べが出来ます。


というわけで設置完了です。電源ケーブルは、最近の機種に多い田の字形の4ピンDCケーブルです。
FT-450DやIC-7410などと同じです。前足はリフト可能。

ぱっと見た感じ、ダイヤル上の周波数表示がたいへん見やすいです。
九州DXer'sミーティング時に気になった、アナログメーターの針の動きもかなり自然な感じに。
アナログメーターは、メニューモードからバー表示にも変更可能です。


スコープは、九州DXer'sミーティング時には間欠動作でしたが、
スコープユニットが標準で内蔵されたことで、受信しながらリアルタイムにスイープするようになりました。
DMU-2000では切り替えないと見ることの出来なかったFFT表示も、スコープの右側に表示されるように選択できます。


「SCOPE」ボタンを押して、スコープ画面と、FFTつきのスコープ画面、スコープのメモリ呼び出し(保存されているとき)、
それと、DNRやDNFなどのON/OFFが出来るファンクション画面に切り替わります。


ファンクション画面では、液晶右の十字ボタンでメニュー選択、同じくその上の「SELECT」で選択できます。
DNRの効き具合などは「MENU」を押し、メニューモードに入り、上下ボタンまたはVFO-Bダイヤルで選択し調整します。
頻繁に設定を変える場合は少し面倒ですが、メニューモードは前回の位置を覚えていますので、
最初にメニュー番号を覚えておいてその場所に合わせておけば2度目からは設定値変更はかなり楽になります。


メニューモードは大変充実しており、FTDX5000同様に設定をかなり追い込むことが可能です。
使用する人にあわせた、自由度の高い音作りが可能です。

そして、新たに追加されたCWデコード機能ですが、これは写真を見てもらった方が早いですね。


数字は苦手? JG8NQJ/JD1を受信しているところです。
G8がMZになったりする部分もありますが、おおむねうまくデコードしています。
閾値レベルの調整や、スピード調整をすれば、もう少し正確さが上がると思いますが、
明瞭に聞こえている状態であれば、それなりに解読してくれるようです。
結局のところ、CWに大事なのは自己鍛錬なんですね……

FTDX3000Dは、受信部が1つのリグですので、スプリット運用の手軽さも操作の上で鍵になります。
VFO-A/Bの送受信割り当ての切り替えはダイヤル上部のボタンが点灯しますので一目瞭然。
ほか「SPLIT」ボタン、VFO-A/Bの周波数の入れ替え、コピー、「TXW」ボタン(アイコムではXFCボタン)などなど、メインダイヤルの回りにうまくまとめられています。
ボタン位置もあまり見失うことがなく、慣れるとスムーズに操作できるでしょう。

あと、ダイヤルの感触が大変絶妙であることを特筆しておきます。
これは実際に触っていただくしかないのですが。



受信能力は、できれば実機で体感していただきたいところですが、
さすがFTDX5000譲りで、大変優秀です。
特に狭帯域600HzのルーフィングフィルタはCWでは絶大な威力を発揮します。
オプションで300Hzのフィルタを追加することも出来ますが、600Hzでも十分にその恩恵にあずかることが出来ます。

大型の機種に搭載されているVRFはありませんが、別売のμチューニングユニットも利用可能ですので、よほどの場面でなければ困ることはないでしょう。

なにより、FTDX5000に比べれば可搬性という意味では圧倒的に優れておりますし、
13.8VDCでの動作のため、50W機(FTDX3000DM)は、移動運用リグとして強力な選択肢となりえると思います。
お店としては、FTDX5000をお持ちの方に移動用にFTDX3000DMをぜひ買い増していただきたい!(笑)

以上、簡単ですがファーストインプレッションでした。
受信能力などは、今後たくさんの方がまとめてくれるかと思います(笑)

店頭では実際に受信・試聴いただけますし、FTDX5000MP、FTDX9000D、IC-7410などと聴き比べていただくこともできます。
興味のある方はぜひ一度お越しください。

そうそう、3D2Cですが写真を撮ったり、この記事を書いている途中で12mと17mが出来ました(笑)








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