JA6WBR 宮崎です。
前回に引き続き、クマデン周辺の観光地ご紹介「水前寺公園」後編です。
水前寺公園は、熊本市内の湧水を利用した広い池を配した「回遊式庭園」とよばれるものです。
東海道五十三次を見立てているとも言われています。
参考:庭園ガイド
とはいえ、観光地というものは地元に住んでいると却ってなかなか訪れないスポットでもありまして、今回で4~5回目じゃないかなあ。冬場などに来ることが多かったので、新緑の時期は新鮮です。
入園口の周辺は軽食や食事が出来るお店や、アイスなど甘いものを扱っているお店、また熊本土産等のお店もあります。
取材は水曜日だったのですが、お休みのお店がありました。定休日に注意です。
前回も触れましたが、水前寺成趣園は出水神社の社地ですので入園口から東西に伸びるこの道は参道ということになりますね。
鳥居の左奥に自転車置き場もありますので、最近流行のレンタル自転車等で訪れることもできます。
水前寺公園周辺にもポートが出来ています。
「国指定名勝及び史跡 水前寺成趣園」の石碑。この先に入園受付があります。
16才以上400円、6~15才は200円の「拝観料」です。神社ですからね。
入り口からは庭園は隠れて見えないようになっていますが、少し進むだけでこのような光景が広がります。
サプライズ効果ってやつでしょうか。
入ってすぐ左手にある、九州第1号の公衆電話ボックスを復元したもの。なぜここにあるのかは謎です。
中の電話は緑色のもので、ちゃんと使えます。
進んでいくと、広い池と、左奥に富士築山など。池にはたくさんの鯉や小魚が泳いでいます。
小魚を狙って、シラサギが訪れていますね。
シラサギ。クマデン周辺でもよく見かけます。目が怖い。
順路は左側から時計回りとなっています。まずは石橋を渡っていきます。
石橋から左側を見たところ。こちら側から湧水が池に流れ出ています。
石橋を渡った先の左側には出水神社の境内があります。
初詣の時期は無料開園されておりまして、かなりの人出があります。
拝殿。奥に見える松も「五葉の松」として細川忠利公が愛でていたものとのことで由緒あるものです。
と、ここからは皆さん実際に歩いてみてください。ゆっくり歩いて眺めても1時間程度と思います。
入り口にパンフレットが置いてありますので、それを見ながら園内を歩き回るのもよろしいかと。
句碑、銅像、肥後六花、流鏑馬の馬場、能楽堂など
午前中からお昼にかけてが涼しくて光線具合もいいと思います。というか、これから暑くなりますので。
ぐるっと回って戻ってくると、水前寺成趣園の見どころのひとつ、「古今伝授の間」という名の建物があります。
その後八条宮智仁親王の学問所として建てられたもので「古今和歌集の解釈の奥義」を伝授した場ということですが、今なら家庭教師(細川幽斎)を呼んだ勉強部屋、みたいな感じでしょうか。
もちろん、熊本で古今伝授を行ったわけではなく。もともと京都にあったものをのちに移築したものです。
もともと、大名庭園だった頃に「酔月亭」という建物があった跡地で、ここの縁側から上の写真のように庭園が一望できます。
縁側からは古今伝授の間の内側を見ることが出来ます。
古今伝授の間では抹茶(またはコーヒー)とお菓子をいただくことができます。
抹茶セットで\600。古今伝授の間の中(座敷席)でいただく場合は\700です。
コーヒーセットは椅子席で\800。
写真のお菓子は、「「加勢以多(かせいた)」」です。細川氏の九曜紋が入っています。
お茶をいただきながらゆっくり庭園を眺めるのもいいものです。(夏場は暑そうですが)
以上、水前寺公園のご紹介でした。
ちょっとオマケ。
水前寺公園は最寄りに熊本市電(路面電車)の駅「水前寺公園」があります。
もし、熊本城方面からでしたら市電で訪れるのが便利です。大人170円均一運賃です。
近くにはラーメン屋さんなんかもあります。
参考:
もうひとつ先の停留所(といってもすぐですが)「市立体育館前」には公園(ここもいわゆる)があり、
こちらには熊本地震でぺちゃんこになってしまった熊本洋学校教師邸宅、通称「ジェーンズ邸」が復元されました。
2023年9月1日より一般公開が再開される予定です。
ほかにも水前寺公園周辺には夏目漱石第3旧居(漱石先生は引っ越し魔だったのです)なども移設されています。
前編の⑦にも出てきた水前寺共済会館グレーシアのレストランの日替わりランチは人気があります。
ただ、あっという間になくなるので狙っていく方はお早めに…
というわけで、クマデンにお越しの際は是非市内も観光してみてください。