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　JA6WBR 宮崎です。

　というわけで、アイコム IC-705新製品レビュー第２回、
「アマチュアバンド受信編」をお送りします。
ちなみに「送信編」はありません。変更申請出してないし。

　まず、一聴して感じるのは、「ポータブル機らしくなさ」です。
　音質としては、IC-7300と比べて違和感はありません。非常に明瞭です。同様の受信部を備えているので当然ともいえますが、長年ポータブル機の代表を勤め続けたFT-817/818シリーズと比べれば驚くべき進歩といえます。


　HFのSSB、CW等で、フィルタ帯域幅はFIL1～FIL3まで選べますが、それぞれ細かく設定が可能です。HFの受信部はダイレクトサンプリング方式(50/144/430MHzは周波数変換あり)ですので、ルーフィングフィルタもIFフィルタもありません。このあたりもIC-7300
などと一緒です。

　というか、HF/50MHz帯の受信についてはあまり書くことないんですよね。正直、良く出来すぎていると思います。「IC-7300と同じ感じです」というのが正直なところで。
　細かいところではバンドパスフィルタの設定とか違うかもしれないので、抑圧とかいろいろ弱点もあるのかもしれませんけど、そこをポータブル機に期待するのも筋違いというか、そういう無線機じゃないだろうと。

　一方、IC-9700には手が届かないけれど…というところでV/Uオールモード機としてのIC-705には大きな価値があります。
　144/430MHz帯でも当然高精細ウォーターフォール表示が使えます。帯域幅はCENTER/FIXとも最大1MHz（±500kHz）ありますので、かなり十分な感じです。

　ローカルの２ｍFMも受信してみましたが、聞き取りやすく、なかなかいい音質です。フロントスピーカーなのもいいですね。

　外部電源13.8V供給時は10Wも出ますので、アンテナ次第でローカル局とのQSOにも十分な出力です。IC-9700の実売価格を思えば、V/U機としてもかなりお買い得感が高いと思います。

　バッテリ運用では5Wに落ちますが、熊本県ですとたとえば阿蘇山など高地からの運用局の2W程度の信号が、県外モービル移動中にかなり強力に入感したりしますので、かなり「遊べる」無線機であることは間違いありません。

　5W運用での定格動作時間は３時間だそうです。ちなみに、FMラジオ受信で音量MAX状態で、バッテリが５時間弱保つそうです（画面表示タイマーOFFあり設定にて）。モバイルバッテリーや、予備バッテリーを用意すればかなり荷物も軽くなりますし、それなりに長時間の運用も期待できると思われます。


次回、「その他いろいろ受信編」に続きます。 

IC-705 最速詳細レビュー

IC-705展示機入荷しました!!

アイコム IC-705 実機レビュー 第1回 外見編

アイコム IC-705 実機レビュー 第2回 アマチュアバンド受信編

アイコム IC-705 実機レビュー 第3回 その他いろいろ受信編

アイコム IC-705 実機レビュー 第4回 番外編 IC-705にAH-4をつなげてみた

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